Sauna Study

夢のホームサウナ 田中律子 × ととのえ親方

夢のホームサウナ 田中律子 × ととのえ親方

モデル、歌手、女優、司会など、芸能界の最前線で活動をしながら、NPO法人アクアプラネットの理事長としてサンゴ保全活動に取り組んだり、自らインストラクターとして日本サップヨガ協会会長を務めていたり……マルチに活躍を続けてきた田中律子さん。

2024年からは、沖縄と東京、そして「山の家」を加えた3拠点生活をスタート。

実はかなりのサウナ好きで、なんと山の家にはサウナーの憧れ「ホームサウナ(自宅サウナ)」をつけてしまったとのこと!

今回は、ととのえ親方がインタビュアーとなり、律子さんのサウナライフやホームサウナについてお話をお聞きしました。 

田中律子(女優・タレント) 
12歳で芸能界デビュー。依頼、CM・ドラマ・バラエティなどで幅広く活躍を続け、芸能40周年を迎えた。芸能界の傍ら、NPOアクアプラネット理事長を務め、サンゴの保全活動を積極的に行う。ほかにも、日本サップヨガ協会理事長を務め、サップヨガの普及に尽力している。美ら島観光大使、久米島観光大使、石垣島サンゴ大使、座間味村観光大使。

ととのえ親方(松尾大)
複数の会社を経営する傍ら、日本全国のサウナ施設のプロデュースを手掛ける実業家にしてプロサウナー。多くの人を“ととのう”状態に導いてきたことから“ととのえ親方”と呼ばれるように。秋山大輔(サウナ師匠)と共にプロサウナーの専門ブランド[TTNE]を立ち上げ、サウナ界における様々なジャンルで活動を展開している。 

 

親方:りっちゃん、ついに自宅サウナを持っちゃいましたね! おめでとうございます。そもそもさ、りっちゃんがサウナに興味を持ったきっかけってなんだったの?

 

律子:そもそもは、岩盤浴だったの。あれも要はサウナみたいなもんでしょ。今のサウナブームより前に、インシーとかオリーブスパとかで、ヨガのレッスンをやってたわけよ。富士山の溶岩プレートの上で、汗だくになって。そこが始まり。

 

親方:発汗してヨガをする、みたいな。その先生をずっとやってたわけだ。

 

律子:そう、10年前から。1時間レッスンすると、ヤバいのよ。もう自分の下に汗の水溜りができるくらい。すごく気持ちいいし、肌も綺麗になるし、これはもう最高だな、と。

 

親方:なるほど。完全なプロサウナーですね。りっちゃん、サウナってどんなところがいいと思ってる?

 

律子:都会にいると、夏はクーラーで、冬は暖房で。もうさ、ずっと汗をかかない環境にいるんだよね。特に私なんて、車でお迎えに来てもらって、エアコンのきいた仕事現場に行って、ずっと温度が保たれた快適なところにしかいないじゃない? だから、日常では汗をかくっていうことが全然ない。

サウナに入って汗をかくと体温も上がるから。女の人ってすごく大切なわけよ、体温上げることが。それで、めちゃくちゃサウナにハマって……。

 

親方:体温を上げるのがね。熱の刺激によって出てくるタンパク質で、組織を修復する働きがある「ヒート・ショック・プロテイン」ってのがあるんだけど、それは深部体温が38℃を超えると、たくさん出るんだよね。

湿度の高いフィンランド式のサウナに入ると、1セットごとに0.6℃深部体温が上がるらしいから、2~3セット入ると、深部体温が38℃を超える。

 

律子:マジで体温を上げるのは大事。30歳の時に東京に住んでいて、汗をまったくかかない日々を過ごしていたら、私、しもやけになったからね。

 

親方:東京でしもやけ!?

 

律子:そう。運動もしてなかったし、子どもの受験があったりもしたから、多分すごいストレスが溜まっていたんだよね。猫背になって、肩が内側に入って、呼吸も浅くなって、それで汗もかかないから、血流も悪くなって……足がしもやけになったわけよ。ぬくぬくした生活してたのに(笑)。

 

親方:そんなことある!? ヤバいね。

 

律子:すごいしもやけになるし、めちゃくちゃ太ったし。これはやばいなと思って、ヨガを始めて、岩盤浴でヨガのレッスンを始めて、しっかり汗をかき始めたら、しもやけにもならなくなったし、急激に太ったりとかっていうのもなくなった。

体のバランスと心のバランスがすごくととのって、肌も綺麗になるし。だから、私はサウナにすごく助けられたの。

 

親方:へー、なるほど。確かにサウナ入っていると、肌に透明感出るような感じがあるけど、やっぱりそれは感じる?

 

律子:めちゃくちゃ綺麗になると思う。年齢とともに代謝が落ちてくるし、ターンオーバーっていうか、肌の細胞の生まれ変わりも、ちょっとゆっくりになってきちゃうわけ、若い時に比べると。

でもそれが、発汗することによって、通常運転に戻っている気がする。

 

親方:俺もサウナ入ってる人を見ると、みんな肌が綺麗だなーと思うもんな。

 

律子:親方の肌もめっちゃ綺麗だし!

 

親方:そうそう、よく言われる(笑)

律子:あと、サウナって結構「コミュニケーションの場」みたいなところがあるよね。「最近どう?」みたいな話や、恋愛の話を女の子同士でしたり。裸の付き合いだから、結構さっくばらんなオープンな話になったりとか。

 

親方:うん、なるなる。サウナでのコミュニケーション、いいよね。

 

律子:その後の食べるものとかも、すごく気を使ったりする。サウナでそういう話にもなったりするから。サウナ好きの人が集まると、本当に楽しいよね。「私、まだサウナ行ったことないんだけど」っていう友人を連れて行って、サウナ仲間にするっていうのも楽しい。

 

親方:いいよね! すげー楽しいよね。

 

律子:女の子はサウナちょっと苦手っていう人がまだ結構多いから。「暑すぎるから無理」とか言う人がいるんだけど、一緒に行くと、「あれ、意外と平気だったみたい」っていう風になる子が多い。だから、ちょっと1歩踏み出してごらんよって。

 

親方:そうそう、「水風呂行ってごらんよ」ってね。

 

律子:水風呂も嫌がる人多いよね。怖がるよね。「これ入んなきゃダメなんだよ」って。

 

親方:そうなんだよね。そういうのも自宅にサウナがあると、気軽にできるよね。あとさ、お家にサウナがあると、サウナに入ること自体が日々の中に、当たり前のように入ってくるわけじゃない?それはどう?

 

律子:すっっっごくいいよ!昨日も入ってたけど。朝、本当に起きてすぐにスイッチをピッて押して、ちょこちょこメール見たりLINEの返信したりしながら、お水飲んで……ってしてたら、「もう80℃?」みたいな。あっという間に。で、1人で2セット入って。マジで最高。

 

親方:それは最高。

 

律子:あ、お家にあるってこういう感じなんだ、みたいな。今までほら、行かなきゃいけなかったから、サウナに入るために。これ持ってあれ持ってとか、準備も必要だったし。お家だったら、もうすっぽんぽんになってすぐに入れる。

 

親方:煩わしいことが何もないし、何も気にしなくていい。

 

律子:最高だわ。

親方:ちょっと話は変わるけど。りっちゃんにとって、心に残ってるサウナ体験ってある?

 

律子:それはもう、親方と一緒に行った北海道の洞爺湖にあるサウナ!一般の人は入れないシークレットサウナなんだけど。

 

親方:そう、僕らのプライベートサウナだから。洞爺湖にかかる桟橋にあるサウナで、深さ117m、大きさ70㎢、透明度10mの最高の水風呂に飛び込めるやつね。

 

律子:大自然の中で、サウナのドアを開けた瞬間、桟橋を走って、そのまま湖に飛び込める。これだなって。エンドレスで焼肉焼いててね。サウナ入って、湖に飛び込んで、ととのって、ちょっと1口肉食べて、またサウナ入って……何これ!? って。あれはもう本当に最高、スペシャルだった。

 

親方:あれ、いいよね。SUPもしてさ。綺麗な湖でね。

 

律子:みんなでヨガもして。

 

親方:桟橋のところだから、いきなり深いからさ。

 

律子:そう、一気に頭までズボーンって。冷たい湖だしね。沖縄の海に飛び込んでも、あの気持ちよさはないわけよ。あれは北海道ならでは。北でしか味わえない、大自然のサウナだよね。

親方:ところで、なんで自宅にサウナ作ろうと思ったの?

 

律子:ずっと欲しいなって思ってたの。外に行かなくても、お家の中にあれば、深夜だろうが早朝だろうが、スイッチを押せばいつでも自分の好きな時間にサウナに入れる。そんな生活をしたかった。

なんかもう「お風呂いらないからサウナつけようよ」みたいな気分だった。最終的にはちゃんとお風呂もつけたんだけど。


親方:お風呂のスペースって、絶対にみんなあるもんね。そのスペースがあれば、サウナつけられるじゃん? って(笑)。

 

律子:それで今回、山の家を建てるってなった時に、最初から「お風呂の横にサウナスペースを確保してほしい」って要望を出して。それと並行して、親方に「どのサイズだったらサウナいける?」とか相談してね。もうね、私の夢だった。


親方:家建てるんだったら、絶対にサウナをつけるっていう夢ね。


律子:沖縄の家にもつけたかったんだけど、すでに建っている家にサウナを入れるのは、ちょっと難しかったから。だから、今から家を建てる人は、マジでつけたほうがいい。おすすめ。

親方:今回サウナを選ぶ上で、どんなところにこだわったの?

 

律子:最初から親方に相談していて、「HARVIAがいいんじゃない?」って言われて。HARVIAは有名なトップブランドだし、世界シェアNo.1だから、わたしも「そうだよね」って。親方のことも信頼しているし(笑)、HARVIA JAPANもあるから。

 

親方:日本にメーカーごとあるっていうところ、ないんだよね。HARVIAの場合は、HARVIA JAPANとしてもう本体がこっちに来てるから。

 

律子:何かあれば見てもらえるから安心。自分でネットとかで買っちゃうと、壊れても修理してもらえないしね。

 

親方:2年保証ついてるからね。

 

律子:そうそう、何かあっても「ちょっと親方〜」って呼び出せばいいし。

 

親方:いや、そこはHARVIAの担当の方に連絡して(笑)。

 

律子:そういうの大事だよね、保証のところとか。決して安いものじゃないからさ。軽自動車買えるぐらいのものなわけだから、やっぱり大事にしたいじゃん。

私、めっちゃ汗とか拭いてるもん、サウナ入り終わったら(笑)。最後にしっかりファン回して〜みたいな。

親方:サウナがある家を持つとやっぱり違う? 何か変わった?

 

律子:もう全然違うよ! 楽しみが。朝起きてサウナのスイッチを入れる楽しみを知っちゃったじゃん、家で。

 

親方:スッキリした朝を迎える、みたいな。朝からシャキッとして行けるって、全然違うよね。

 

律子:これを知ってしまったら、もうね。

 

親方:確かにな。俺、いつもサウナのあるホテルに泊まってるからその感覚はよくわかるんだけど、自宅にはないのね、まだ。今ちょうど作ってんだけど。「でも使わねえだろうな、出張が多いから」って思うんだけど。

でも、家にあったらめっちゃ使うかな。友達が来て、一緒に入ったりだとかするだろうし。

 

律子:絶対に使うよ。だって、給湯器のスイッチ入れるのと同じ感覚でサウナに入れるんだよ。お湯沸かします、お湯入れますみたいな。

「サウナがあたたまりました」って声とサウンドが欲しいくらい(笑)。

親方:例えば、俺が「りっちゃん、一緒にうちのお風呂に入ろうよ」って言ってもさ、「いやいや、お風呂はちょっと」ってなるじゃん? 

 

律子:「ちょっと待って!」ってなるよね(笑)。

 

親方:旦那さんにもきっとめちゃくちゃ怒られると思うの。「親方と2人でお風呂入って来ました」って言うと。でも、サウナはそれができちゃう。

 

律子:サウナは平気だよね。

 

親方:サウナとお風呂、そこはすごく大きく違うなと思って。

 

律子:確かに。海外でもそうだもんね。みんな、家族でサウナ入ったり、友達同士で入ったり。

 

親方:洞爺湖でもそうだけどさ、みんなでサウナ入って、湖飛び込んで。男女関係ないじゃない。大人も子どもも。それって、自宅にあっても同じだよね。お父さんとお母さんが入ったり、娘と一緒に入ったりできるっていうのは、すごく素敵だなと思っていて。

 

律子:そうだね! お父さんも、サウナ入って汗かいてたら、臭くないからさ。だから、娘とのコミュニケーションの場になるよね。

 

親方:そういうの、すごいいいなと思って。ほんと。

 

律子:だから、マンションとかこれから建てるところには、本当にサウナをつけてほしい。日本も。

 

親方:そうだよね。フィンランドは本当にそうやってついていってるから。これから、どんどんどんどんね、日本もそういう風になってくんじゃないかなって思ってるんだけどね。

 

律子:HARVIAマンション、建ててよ。

 

親方:それいいかもね(笑)。集合住宅でね。それ作ろうかな。HARVIA集合住宅。HARVIAアパートメント。

 

律子:上の層の部屋には個人宅にもサウナがついてて。他のところは自宅にはついてないけど、屋上には大きなバレルサウナがひとつあって、住んでる人は入れるよ、みたいな。それで、みんなで楽しんだり……。

 

親方:HARVIAレジデンス。よし、計画しましょう。

 

律子:もう、絶対ありだと思う!

 親方:では、最後にこれを読んでいるサウナーの皆さんにメッセージをお願いします。

 

律子:まずはさ、自分の周りの「サウナはちょっとなぁ」っていう人を、どんどん仲間に引きずり込んで。

 

親方:みんなで作ろう、サウナの輪を。

 

律子:そしてみんな、自宅サウナを一度考えてみて欲しいな。マジでオススメなので。特にこれからお家を建てる人は 絶対につけた方がいい。これだけは言います。ちょっと贅沢だけどね。

 

親方:うん、キッチンつけるのとあんま値段変わんないからね。

 

律子:何かをちょっと削って、サウナに予算を充てて(笑)。是非つけてほしいと思います! 人生変わりますから。