賃貸マンションでも自宅サウナは楽しめる?設置する際の注意点や選び方も解説

近年、自宅でサウナを楽しむ「プライベートサウナ」の人気が高まっています。
温浴施設に通うことなく、好きな時間に「ととのう」体験ができるという魅力から、多くの人々が自宅にサウナを導入することを検討しています。
しかし、一戸建てではなくマンション、特に賃貸マンションにおいては、スペースの確保や設備の制約など、いくつかの課題が伴います。

実際に、マンションでもサウナの設置は可能なのでしょうか?
驚くべきことに、最近ではわずか1平米程度のスペースで設置できる簡易サウナも登場し、賃貸マンションでも手軽に導入できる選択肢が増えています。

しかし、賃貸マンションでサウナを導入するには、いくつかの注意点があります。
電気容量や換気設備の確認・火災保険の適用範囲、さらには近隣住民への配慮など、事前にチェックすべき項目は少なくありません。
また、管理会社や大家さんの許可を得ることも必須です。
このようなポイントを押さえておかないと、後々トラブルに発展する可能性もあるため、慎重な準備が求められます。

本記事では、賃貸マンションでサウナを設置する際の具体的な方法や選び方、注意点について詳しく解説します。
自宅で快適なサウナライフを実現するためのヒントを、ぜひ参考にしてみてください。


マンションへのサウナ設置が注目を集める理由

近年、自宅にサウナを設置する「プライベートサウナ(自宅サウナ・おうちサウナ・ホームサウナ)」は、かつてないほどの注目を集めています。
特に、マンションにお住まいの方にとって、限られた空間の中でいかに快適なサウナ環境を実現できるかは、大きな関心事となっています。
驚くべきことに、約1平米のスペースがあれば設置可能なサウナもあり、一戸建てはもちろん、マンションでもプライベートサウナの夢が現実味を帯びてきています。

マンションに自宅サウナを求める人が増えている背景には、いくつかの要因が考えられます。
コロナ禍によりサウナブームが加速し、多くの人々がサウナの魅力に気づきました。
しかし、温浴施設のサウナは人の目が気になる、時間制や抽選制で思う存分楽しめないといった制約もあります。
このような状況から、「もっと自由にサウナを楽しみたい」と考える人が増え、自宅サウナへの関心が高まりました。

また、サウナ愛好家の間では、「ととのう」という言葉が広く知られています。
これは、サウナと冷水浴、そして休憩を繰り返すことで得られる、心身のリフレッシュ状態を指します。
自宅にサウナがあれば、自分のタイミングで、誰に気兼ねすることなく「ととのう」体験ができるという点が、大きな魅力となっています。
さらに健康志向の高まりから、自宅で手軽に健康維持やリラックスをしたいというニーズも、自宅サウナ需要を後押ししています。

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マンションへのサウナ設置方法と選択肢

マンションにサウナを設置する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれの特徴を把握したうえで、ご自身の状況に合わせた選択をしましょう。

共用施設としてのサウナ設置

新築マンションに共用サウナが設置されている場合、設置費用が物件価格に含まれているため、入居者は比較的安価にサウナを楽しむことができます。
また、清掃やメンテナンスも管理組合が行うため、個人の手間がかかりません。
さらに、サウナ付きのマンションは人気が高く、資産価値に良い影響を与える可能性もあります。

しかし、共用サウナにはいくつかの注意点もあります。
まず、利用時間に制限がある場合や、他の居住者と利用時間が重なる可能性があります。
また、水着の着用が義務付けられているなど、利用ルールが定められている場合もあります。「自分のペースで好きな時に自由にサウナを楽しみたい」という方には、自宅設置型のサウナが適しているでしょう。

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賃貸マンションにも対応する簡易サウナの設置

賃貸マンションにお住まいの方でも、持ち運び可能な簡易サウナを設置することで、自宅で気軽にサウナを楽しむことができます。
近年、コンパクトで設置が簡単な個人向けサウナの種類も豊富になっています。
主な種類と特徴は以下の通りです。

テントサウナ

折りたたみ式で収納スペースを取らず、比較的安価で購入しやすいのが特徴で、価格相場は5万円~20万円程度。
軽量で持ち運びやすく、価格もお手頃な製品が豊富に販売されています。

ボックスサウナ

密閉性が高く、本格的なサウナ体験が可能なタイプです。
設置にはある程度のスペースが必要で、価格相場は20万円~50万円程度。
スイッチ一つで簡単にサウナ部屋を作ることができ、メンテナンスも比較的簡単です。

スチームサウナ

蒸気を利用して体を温めるタイプのサウナで、比較的安価に入手できます。
価格相場は2万円~5万円程度のものがほとんどです。

遠赤外線サウナ

遠赤外線によって体の深部を温めるサウナで、価格相場は5万円〜15万円程度です。
電気ストーブが禁止されている賃貸物件でも、遠赤外線ストーブは許可されている場合が多いです。

これらの簡易サウナは、電源さえあればどこでも設置できるものがほとんどで、使いたい時にだけ設置できる手軽さが魅力です。
また工事が不要なため、賃貸マンションでも比較的簡単に導入できます。
ただし、これらの設備の使用が禁止されている物件もあるため、事前に契約内容を確認したうえで導入することで、不要なトラブルを防げるでしょう。

オーダーメイドサウナの設置

マンションの一室をリフォームして、完全オーダーメイドのサウナを設置する方法もあります。
この方法では、間取りや広さ・サウナストーブの種類などを自由に決めることができ、自分の好みや空間に合わせた理想のサウナを作り上げることが可能です。
国産ヒノキやカナダ産レッドシダーなど、材質にこだわることもできます。

しかし、オーダーメイドサウナの設置には、既存のサウナ室を導入するよりも高額な費用がかかる傾向があります。
費用は、材質やストーブの種類・設置工事費などを含めて、100万円~数百万円程度が相場の目安です。
また、マンションの構造や管理規約によっては、希望通りの設置ができない場合もあります。設置を検討する際は、複数の専門業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。

 

賃貸物件にサウナを設置する際の注意点

賃貸マンションにサウナを設置する場合、事前に必ず管理会社または大家さんに相談し、設置許可を得る必要があります。
後からトラブルにならないよう、以下の項目について確認するようにしましょう:

  • サウナ設置の可否:そもそも設置できるのか

  • 電気容量:サウナの電源には200V電源が必要なものが多いため、サウナに必要な電力量がマンションの容量を超過していないか確認する

  • 水道・排水設備:サウナ用の給排水設備が整っているか、または設置可能か

  • 火災保険の適用範囲:サウナ設置によって火災保険の適用範囲が変わる可能性がある

  • 近隣住民への配慮(騒音・湿気):サウナ使用時の騒音や蒸気が近隣住民の迷惑にならないよう、対策が必要

特に、水回りの工事が必要となる場合や、電気容量に不安がある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
また、契約書に電気ストーブの使用が禁止されている場合もあるため、必ず確認しておきましょう。

建築基準法における注意点

マンションにサウナを設置する場合、マンションの構造や床の強度によって、設置可能なサウナの種類やサイズが制限される場合があります。
特に重量制限は重要な要素で、建築基準法では、住宅の床の耐荷重は1平方メートルあたり180kg以上であることが定められています。

サウナの重量は、種類や大きさ・材質によって異なりますが、一般的に簡易サウナ(1人用)で20~50kg程度、大型サウナ(複数人用)で500~1000kg以上になることもあります。
また、サウナストーンも20~40kg/10kg程度の重さがあるため、マンションの床がサウナの重量に耐えられるかどうかを事前に確認する必要があります。
建築図面や管理規約などで確認できるほか、不明な点があればマンションの管理会社や専門業者に相談することをおすすめします。
重量オーバーによる事故やトラブルを避けるためにも、事前の確認は不可欠です。

集合住宅ならではの注意点と具体的な対策

サウナは高温多湿な環境になるため、湿気や水漏れへの対策は非常に重要です。
マンションは集合住宅のため、水漏れは階下への被害につながりかねません。
しっかりと対策を行いましょう。

  • 防水パンの設置:万が一水漏れが発生した場合でも、階下への被害を最小限に抑えられる

  • 防水シート・コーキング処理:サウナの床や壁面に防水シートを敷いたり、コーキング剤を充填したりすることで、水分の浸透を防ぐ

  • 定期的な点検:定期的にサウナ本体や配管部分をチェックし、水漏れの兆候がないか確認する

水漏れは、設置時の施工不良だけでなく、経年劣化によっても発生する可能性があります。
日頃から注意を払い、適切なメンテナンスを行うことが大切です。

また湿気には、以下のような対策を行いましょう。

  • 自然換気:窓を開けて空気の入れ替えを行う

  • 機械換気:換気扇を設置して、強制的に空気の入れ替えを行う

  • サウナ室専用の換気システムの設置:サウナ室専用の換気システムを設置する

賃貸マンションの場合、換気設備の設置や改造に制限が設けられている場合があるため、事前に確認が必要です。
分譲マンションの場合でも、マンションの管理規約を確認し、必要があれば許可を得るようにしましょう。
適切な換気を怠ると、カビの発生や健康被害のリスクが高まるため注意が必要です。

必要な電圧と工事の可否について

ボックスタイプの自宅用サウナには、一般的に200Vのコンセントを使用します。
100Vの家庭用コンセントで使用できる電気ストーブもありますが、加熱能力が低いなどのデメリットがあります。
200Vの電圧が必要なストーブを使用する場合、コンセントの電気工事が必要になることがあります。
またサウナ設置場所が遠い場合は、200V用の延長ケーブルも必要です。

賃貸マンションでは電気工事が許可されないこともあります。
勝手に工事を行わず、必ず管理会社に確認しましょう。
また分譲マンションでも、工事内容によっては管理組合への申請が必要となる場合があります。
電気工事の費用は、工事内容や業者によって異なるため、事前に見積もりを取るようにしましょう。
引っ越しをする際は、再度電気工事をして元に戻す必要があることも覚えておきましょう。

サウナ設置による火災保険適用範囲への影響

マンションにサウナを設置した場合、火災保険の適用範囲に影響が出る可能性があります。
契約内容によっては、サウナの熱源が原因で火災が発生した場合、保険金が支払われないケースも考えられます。
事前に加入している火災保険の契約内容を確認し、必要であれば保険会社に相談することをおすすめします。
場合によっては、特約などを追加する必要があるでしょう。

近隣住民への配慮

マンションは多くの人が暮らす集合住宅であるため、自宅サウナの設置にあたっては近隣住民への配慮も忘れてはなりません。
サウナストーブの作動音・ロウリュを行った際の蒸気・利用者の話し声などが、騒音トラブルの原因となる可能性もあります。
特に深夜や早朝の使用は控え、防音対策を施すなどの配慮が必要です。
また、サウナ使用による湿気が壁や天井に影響を与え、カビの原因となることも考えられます。
換気をしっかりと行うとともに、壁材や断熱材にも配慮した設計が求められます。

安全なサウナを選ぶための重要なポイント

近年、さまざまな企業や個人が「プライベートサウナ」「DIYサウナ」を取り扱うようになりましたが、その性質上、裸で熱源にあたるため、安全性には細心の注意が必要です。
そのため、サウナを選ぶ際には電気用品安全法上、認可された「PSEマーク」付きのサウナであるか確認することを推奨します。
PSEマークのない製品は、安全性に問題がある可能性があり、火災や漏電事故につながるリスクがあります。
自分だけでなく、周囲に住む人の生命や財産を守るためにも、PSEマークの確認は必ず行いましょう。
また、設置・施工の際にも、技術的知見はもちろん、関係法令や地域ごとの条例にも精通している企業に依頼すると安心です。
施工実績が豊富な会社であれば、事例にあわせて柔軟な対応をしてもらえるでしょう。

まとめ

自宅でサウナを楽しむことは、心身の健康維持に役立つ魅力的な選択肢です。
特にマンション住まいでも、工事不要の簡易サウナを活用することで、手軽に「ととのう」体験が可能になります。
ただし賃貸マンションでは、管理規約の確認や近隣住民への配慮が欠かせません。
電気容量や換気・火災保険の適用範囲を事前にチェックし、トラブルを回避することが重要です。
適切な準備を行えば、マンションでも快適なサウナライフを実現できます。
ぜひ、自宅サウナの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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