サウナは健康や美容に良いとされ、近年では多くの方に親しまれている温浴法です。
発汗によるデトックス効果や血行促進・リラクゼーション効果など、その効果は多岐にわたります。
また、サウナ後に感じる特有の爽快感、いわゆる「ととのう」感覚を求めて利用する人も少なくありません。
しかし、サウナは全ての人にとって良いものとは限りません。
体質や健康状態によっては、サウナの利用が逆効果になるケースもあります。
「サウナに向いていない気がする」「サウナの魅力が分からない」という方も、いらっしゃるでしょう。
この記事では、サウナが体に合わないと感じる人や避けるべき人の特徴・サウナが苦手な人が楽しむための対策などを詳しく解説します。
サウナの効果を最大限に引き出しつつ、健康的に利用するためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
サウナに向いていない人の特徴
潔癖症
サウナは多くの人が利用する共有スペースであり、発汗を伴う環境です。
そのため、衛生面に敏感な潔癖症の人にとっては、不快感やストレスの原因となることがあります。
対策としては、 清潔なタオルを複数枚持参し、自分が座る場所や触れる部分を覆うようにしましょう。
多くの施設では定期的な清掃と消毒が行われていますが、気になる場合は事前に確認することもおすすめです。
また、他人との接触を最小限に抑えられる個室サウナや貸切サウナの利用、自宅サウナ導入を検討するのもよいでしょう。
極端に痩せている
体脂肪率が低く、極端に痩せている人は、サウナの高温環境に対する耐性が低い場合があります。
体脂肪は体温を保持する役割を担っていますが、痩せすぎの人は体温調節が難しいため、熱中症や脱水症状のリスクが高まるでしょう。
サウナを利用する際は時間を短くし、こまめに休憩を挟むことで、体への負担を軽減することができます。
また高温のサウナは避け、比較的温度の低いサウナから試すのとよいでしょう。
疲れが溜まっている
疲労が蓄積している状態でサウナに入ると、体に過度な負担がかかり、体調を悪化させる可能性があります。
サウナは心拍数を上げて血圧を変動させるため、疲労が蓄積していると体力が追いつかず、熱中症や脱水症状のリスクが高まるため注意が必要です。
疲れているときは十分な休息を取り、体力が回復してからサウナを安全に楽しみましょう。
敏感肌
敏感肌の場合、サウナの熱や湿度が肌に刺激を与え、炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
そのため利用する前に、サウナの種類や温度・湿度などを確認し、自分の肌に合ったサウナを選ぶことが大切です。
ミストサウナや低温サウナなどは、通常の高温サウナに比べて温度が低く、湿度が高いため、肌への負担が少ないとされています。
また、サウナ後にはしっかりと保湿して肌のケアを行うことも重要です。
【サウナのことならSAUNA SELECTにお任せください】
サウナに入ってはいけないケースとは?
アルコール摂取後
アルコールを飲んだ後にサウナを利用すると、意識を失う・めまいを感じるなどの深刻な健康問題が発生する可能性があります。
サウナの高温環境はアルコールの摂取と同様に血管を拡張させるため、過度な血圧低下や脱水症状を引き起こす危険性があるため注意が必要です。
アルコール摂取後はサウナを利用せず、十分な休息と水分補給を心がけましょう。
空腹時や食後すぐ
空腹時にサウナに入ると、低血糖やエネルギー不足により、体調不良を引き起こすことがあります。
めまいやふらつき・意識喪失の原因となる可能性もあるため、サウナに入る前には、軽く食事を取ってエネルギー補給することが大切です。
しかし、食後すぐにサウナに入ると消化器官への負担が増え、消化不良や腹痛を引き起こす可能性もあります。
そのため、食後少なくとも1~2時間は間を空けてからサウナに入るのが望ましいでしょう。
妊娠中の女性
サウナの熱は胎児に影響を与えるリスクがあり、特に妊娠初期は控えた方がよいでしょう。
リスクを考慮し、医師と相談したうえで、利用してもいいかどうかを確認することが重要です。
体調が悪いとき
風邪やインフルエンザなどの感染症を持っている場合、サウナの高温は症状を悪化させる可能性があります。
また、他の利用者に感染を広げるリスク もあるため、体調が完全に回復するまでサウナの利用は避けましょう。
持病がある
てんかんや糖尿病などのコントロールが難しい病状を持つ場合や、喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器系の問題を抱える人は注意が必要です。
サウナの高温環境はこれらの症状を悪化させる可能性があるため、持病がある場合は必ず事前に医師と相談しましょう。
子どもや高齢者
子どもや高齢者は、体温調節機能が未発達または低下しているため、サウナの高温環境に対する耐性が低い場合があります。
特に、子どもは脱水症状や熱中症のリスクが高いため、サウナの利用は慎重に行いましょう。
また高齢者も同様に、心臓や循環器系の負担を考慮してサウナ利用を控えるか、短時間にとどめることが推奨されています。
サウナが苦手な人でも楽しむための対策
座る位置を工夫する
サウナ内は上段ほど温度が高く、下段に行くほど穏やかになるため、サウナの暑さが苦手な場合は座る位置に気をつけることで克服しやすくなります。
最初は下段の端に座り、無理のない温度で体を慣らしましょう。
また、熱がこもりにくい扉付近の席を選ぶのもポイントです。
低温サウナやミストサウナを利用する
サウナが苦手だと感じる人に多い特徴として、暑さや湿気・息苦しさなどに対する耐性の低さが挙げられます。
そのため、異なる種類のサウナを試してみるのもおすすめです。
低温サウナやミストサウナであれば、高温サウナよりも比較的楽に入ることができるでしょう。
閉所恐怖症の場合はサウナの構造で選ぶ
サウナは密閉された空間であり、狭い場所に長時間いることが苦手な閉所恐怖症の人にとっては、ストレスや不安を感じやすい場所となることがあります。
体だけを覆うドーム状のサウナや、窓があるサウナを選ぶことで、閉塞感を軽減できる可能性があるでしょう。
個室サウナや自宅サウナを利用する
サウナに対して衛生面に不安を感じ、苦手意識を持つ方も少なくありません。
個室サウナを利用したり、自宅サウナを導入したりすることで、清潔な環境で利用できます。
そもそもなぜサウナで息苦しさを感じるの?
サウナ室で息苦しさを感じる主な理由として、酸素の量が少ない・熱気により呼吸がうまくできないなどが挙げられます。
そのため、スムーズな呼吸ができず、苦手意識を感じる方は多いです。
また、高温の空気は上部に溜まりやすいため、頭部が先に温まりすぎてのぼせを感じることも、息苦しさの原因となる場合があります。
息苦しさを克服するための対処方法
-
サウナ用マスクや濡れたタオルを口に当てる: 高温で乾燥した空気が直接喉や鼻の粘膜を刺激するのを防ぎ、タオルの水分が蒸発する際に口元の温度を下げる効果も期待できる
-
水を口に含んでから入室する: 口の中が乾燥していると呼吸がしにくくなるため、事前に口を潤しておくことで呼吸が楽になる
-
サウナハットや濡れたタオルで頭を覆う: のぼせを防ぎ、頭部を熱から守ることで、より長くサウナに入りやすくなる
-
湿度の高いサウナを選択する: ドライサウナが苦手な場合は、ミストサウナやスチームサウナなど、湿度が高く温度が低いサウナを選ぶ
知ってほしいサウナの魅力
デトックス効果
サウナに入ることで大量の汗をかき、体内の毒素や老廃物の排出を促しやすくなります。
汗とともに老廃物が流れることで、体の内部がクリーンになり、新陳代謝が活発になるでしょう。
デトックスが進むことで肌のターンオーバーが整い、美肌効果にもつながります。
血行促進
サウナの高温環境によって血管が拡張することで、全身の血液循環が改善される効果を期待できます。
血流がスムーズになると、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡るため、疲労回復や筋肉の緊張緩和に役立つでしょう。
リラクゼーション効果
サウナに入ると副交感神経が優位になり、心身ともに深いリラックス状態を得られます。
また、サウナ後の心地よい疲労感が快適な眠りを誘い、睡眠の質向上にもつながるでしょう。
美肌効果
サウナの熱によって毛穴が開き、皮膚の奥深くに詰まった汚れや皮脂が排出されやすくなります。
これにより肌のくすみが軽減され、トーンアップ効果が期待できるでしょう。
また、血行が促進されることで肌に必要な栄養がしっかり届けられ、ハリや潤いも向上しやすくなります。
免疫力が高まる
サウナに入ることで体温が一時的に上昇し、体内の免疫細胞が活性化し、免疫力が高まる効果を期待できます。
また発汗によって老廃物が排出されることで、体内環境が整い、免疫機能のバランスを維持しやすくなるでしょう。
まとめ
サウナが向いていない人の特徴として、潔癖症・極端に痩せている・疲れが溜まっている・敏感肌の人などが挙げられます。
また、アルコールの摂取後・空腹時や食後すぐの利用・妊娠中・体調が悪いときなどは、体に負担がかかるためサウナを控えましょう。
子どもや高齢者の場合は、体温調節機能が未発達または低下しており、サウナの高温環境に対する耐性が低いので注意が必要です。
もし持病があるときは、あらかじめ医師に相談したうえでサウナの利用を検討しましょう。
サウナが苦手な理由は人によってさまざまですが、低温サウナやミストサウナを選択したり、個室サウナや自宅サウナを利用したりするなど、対策を講じることで快適に楽しめる可能性があります。
サウナは正しく利用することで、デトックス効果や血行促進・リラクゼーション効果など、心身のリフレッシュや健康維持に役立つ温浴法です。
自分の体質やその日の体調をしっかりと把握し、無理のない範囲でサウナを利用することで、快適なサウナライフが楽しめるでしょう。
【サウナのお悩みはSAUNA SELECTへご相談ください】