家庭用サウナは、初期投資は必要ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良く、いつでも好きな時に利用できる贅沢な健康設備です。あなたのライフスタイルに合ったサウナ選びで、毎日の「ととのい」習慣を始めてみませんか?
【サウナのお悩みはSAUNA SELECTへご相談ください】
自宅にサウナを導入する人が増えている中、「家庭用サウナの電気代はどれくらい?」「本当にコスパが良いの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭用サウナの電気代を中心に、初期費用や維持費、施設利用との比較、種類・収容人数別の具体的な電気代シミュレーションを徹底解説します。
さらに、電気代節約のための実践的な方法や、水風呂確保といった隠れたコスト、後悔しないための選び方まで幅広く紹介します。
サウナ愛好家もこれからサウナを始める方も、自宅サウナ導入を検討する際の参考にしてください。
家庭用サウナのランニングコストといえばまず電気代が気になりますよね。
家庭用サウナの電気代は主にサウナストーブの消費電力によって決まります。
その他の照明やファンなどの消費電力は、ストーブと比べると微々たるものです。
電気ストーブ(3kW):3,000 W(約 97 %)
照明:60 W(約 2 %)
ファン(給排気用)×2台:合計 10 W(約 0.5 %)
Bluetoothスピーカー:10 W(約 0.5 %)
合計:3,080 W(100 %)
このように家庭用サウナの電気代の97%以上がストーブの電気代なのです。そのため、電気代を考える際には「サウナストーブの出力×使用時間×電気料金単価」で計算するのが一般的です。
例えば、電力単価を30円/kWhとした場合の、1回のサウナ利用(1.5時間)にかかる電気代は以下のようになります。
思ったよりも安いと感じる方も多いのではないでしょうか?
サウナ施設の入場料が1回1,000円以上することを考えると、確かに経済的です。
ただし、これは1回あたりの電気代であり、初期投資や他の維持費は含まれていません。
家庭用サウナの電気代は、サウナのサイズや収容人数、使用するサウナストーブの出力によって大きく異なります。
サイズ別の一般的な電気代をまとめてみましょう。
※電気料金単価:30円/kWh、1回1.5時間で計算
1人用(3.0 kW):135 円/回 → 月約1,620 円 → 年約19,440 円
2人用(4.0 kW):180 円/回 → 月約2,160 円 → 年約25,920 円
3人用(5.0 kW):225 円/回 → 月約2,700 円 → 年約32,400 円
4人用(6.0 kW):270 円/回 → 月約3,240 円 → 年約38,880 円
6人用(9.0 kW):405 円/回 → 月約4,860 円 → 年約58,320 円
このように、サウナの収容人数が増えるとストーブの出力も大きくなり、電気代も増加します。
しかし、サウナは複数人で使用できるため、1人あたりの電気代で考えると、むしろ大きめのサウナの方が経済的な場合もあります。
※電気料金単価:30円/kWhで計算
ドライサウナ(3〜6 kW):90〜180 円/1時間
高温低湿で発汗効果高い
遠赤外線サウナ(1〜2 kW):30〜60 円/1時間
低温で体の芯から温まる
スチームサウナ(2〜4 kW):60〜120 円/1時間
適温高湿で肌にやさしい
ミストサウナ(約1 kW):約30 円/1時間
最も低温、肌の保湿効果
一般的なサウナ施設で体験できる本格的なサウナに近いのはドライサウナですが、その分消費電力も大きくなります。反対に、遠赤外線サウナやミストサウナは消費電力が少ないため電気代を抑えられますが、高温サウナ特有の発汗効果は期待できない場合があります。
「どのタイプが良いか」は個人の好みやサウナの目的によって異なりますので、購入前に実際に体験してみることをおすすめします。
自宅サウナを導入する大きなメリットの一つは、長期的にみたコストパフォーマンスです。ここでは、サウナ施設に通う場合と自宅サウナを導入する場合のどちらがお得なのか詳しく比較してみましょう。
一般的なサウナ施設の利用コストは1回あたり1,500円〜2,000円程度。
これに交通費や飲食費なども加わります。週3回のペースで通うとすると、次のようなコスト比較になります。
年間で比較すると、施設利用が360,000円に対して自宅サウナは19,440円と、その差は340,560円にもなります。
つまり、自宅サウナを導入することで年間34万円以上の節約が可能なのです。
ではこの差額をもとに、自宅サウナの初期投資を回収するまでの期間を計算してみましょう。
例えば、1人用の屋内ボックスサウナ(価格150万円、設置費用15万円)を導入した場合。
この計算では約5年でサウナの初期投資を回収できることになります。しかし、サウナの利用頻度によって節約額は変動します。
このように、利用頻度が高ければ高いほど、投資回収期間は短くなります。サウナ好きで頻繁に利用する方にとっては、自宅サウナは非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
ただし、投資回収期間はあくまで目安であり、サウナの耐用年数(一般的に10〜20年)や将来的なメンテナンス費用なども考慮する必要があります。
家庭用サウナをより経済的に楽しむために、電気代を節約する方法をいくつかご紹介します。
断熱性能は電気代に大きく影響します。断熱性能が高い木材を用いることで、室内温度の維持効率が向上し、電気代を大幅に抑えることができます。
性能の高い木材を導入すると、一般的な木材と比べて冷暖房コストの差が顕著になります。特に寒冷地では、そのメリットがさらに大きく現れ、ランニングコストの削減効果が強まります。
初期投資は必要ですが、数年で元が取れる可能性があります。また、木材には湿度調整や耐久性を高める効果もあるため、サウナ本体の寿命を延ばす効果も期待できます。
サウナの予熱時間を適切に管理することも重要です。必要以上に長時間予熱すると、その分だけ無駄な電気代がかかってしまいます。
これらの工夫で、無駄な電気代を削減できます。
サウナは一度温めてしまえば、短時間の間であれば温度を維持するのにそれほど電力を使いません。そのため、連続して複数人が利用する方が、別々の時間に使用するよりも効率的です。
例えば、家族4人が別々の時間に1時間ずつサウナを使うより、続けて使う方が予熱の電力を節約できます。週に何回か使用する場合も、可能であれば使用日をまとめるとよいでしょう。
時間帯別電灯契約を利用している場合は、電気料金が安い時間帯にサウナを使用するという方法もあります。
これにより、同じ使用時間でも電気代を20〜30%程度削減できる可能性があります。
サウナストーブや換気システムの定期的なメンテナンスも、電気代節約に寄与します。
適切なメンテナンスにより、サウナの熱効率が維持され、無駄な電力消費を防ぐことができます。
これらの方法を実践することで、家庭用サウナの電気代を効果的に節約し、より経済的にサウナライフを楽しむことができるでしょう。
家庭用サウナを導入する際は、電気代だけでなく、その他の維持費も考慮する必要があります。ここでは、あまり話題にならない「隠れたコスト」について解説します。
本格的なサウナ体験には水風呂が欠かせませんが、水風呂の維持には以下のようなコストがかかります。
夏場は水道水の温度が20℃を超えることが多く、理想的な水風呂温度(16〜18℃)を維持するのが難しくなります。対策としては以下のような方法がありますが、それぞれコストがかかります。
水風呂用に定期的に水を入れ替える場合、水道代も考慮する必要があります。一般的な浴槽(200L程度)の場合、1回の入れ替えで約100円程度の水道代がかかります。週に3回入れ替えると、月に1,200円程度となります。
サウナ本体やストーブのメンテナンスにかかる費用も「隠れたコスト」の一つです。
多くの家庭用サウナは、通常の100V電源ではなく200V電源を必要とします。そのため、電気工事が必要になり、以下のようなコストがかかります。
家庭用サウナは耐久消費財なので、購入から使えなくなるまでの期間(耐用年数)で減価償却費を考えると、実質的なコストが見えてきます。
これらの隠れたコストを含めた、家庭用サウナの長期的なトータルコストの目安は以下のとおりです。
これらのコストを把握した上で、サウナ施設の利用と比較して、自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
▶関連記事「自宅サウナを設置するならいくらかかる?種類別費用相場と維持費」
家庭用サウナと施設利用、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いでしょう。それぞれのメリットとデメリットを詳しく比較してみましょう。
最終的には、自分のライフスタイルやサウナの楽しみ方に合わせて選択するのがベストです。両方を併用する(平日は自宅、休日は施設など)という選択肢もあります。
この記事では、家庭用サウナの電気代を中心に、初期費用や維持費、施設利用との比較など、様々な観点から解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
家庭用サウナの電気代は、サイズや種類によって異なりますが、1回の使用で約100円〜400円程度と意外とリーズナブルです。
施設のサウナ利用料が1回1,500円〜2,000円程度であることを考えると、電気代だけで比較すれば圧倒的にお得と言えます。
電気代をさらに抑えるためのポイントは以下の通りです。
電気代が安くても、初期費用や隠れたコストも考慮する必要があります。
家庭用サウナと施設利用、どちらが良いかは一概には言えません。利用頻度や予算、スペースの有無などによって最適な選択は変わります。
理想的には、平日は自宅サウナ、休日は施設サウナというように使い分けるのも良いでしょう。
家庭用サウナは、初期投資は必要ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良く、いつでも好きな時に利用できる贅沢な健康設備です。あなたのライフスタイルに合ったサウナ選びで、毎日の「ととのい」習慣を始めてみませんか?
【サウナのお悩みはSAUNA SELECTへご相談ください】