サウナブームが続くなか、家庭用サウナを設置することへの関心が高まっています。
しかし、導入を検討する際には、様々なメリットと同時にデメリットも理解しておく必要があるでしょう。
この記事では、家庭用サウナの主なデメリットをまとめていますので、参考にしてみてください。
家庭用サウナのデメリット
費用が高額になりがち
家庭用サウナの導入では、初期費用が高額になることがデメリットの一つです。
本格的な屋内サウナや屋外の据え置き型サウナの場合、本体とストーブだけで100万円〜300万円程度の費用が必要となることもあるでしょう。
リフォーム埋め込み型ではさらに高額になるケースもあり、工事費や設置費用も別途かかるため、まとまった資金が必要です。
施設にあるサウナの利用料と比較すると、長期的には元が取れる可能性があるものの、どのくらい費用がかかるのか事前に把握しておきましょう。

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設置場所の確保が必要
日本の住宅事情では、十分な設置スペースを確保することが難しいケースも少なくありません。
屋内サウナを設置するには、最低でも1畳以上の専用スペースが必要で、ボックス型の場合でも最小サイズで約1畳のスペースを求められることが多いです。
また屋外サウナの場合でも、広い庭や専用スペースが必要になり、バレル型では4㎡以上のスペースが必要になるでしょう。
マンションなどの集合住宅では、管理規約で家庭用サウナの設置が認められていないケースもあるので注意が必要です。

設置場所のスペースはもちろんですが、サウナ室を設置する際には「クリアランス(建物の躯体とサウナ本体の隙間)」が必ず必要です。
メンテナンスの手間
自宅サウナの場合、公共サウナ施設のように専門スタッフがメンテナンスを行うわけではないため、すべて自分で行う必要があります。
これには汗や湿気によるカビ対策・定期的な清掃・木材の状態チェックなどの必要に応じた手入れのほか、サウナストーブやサウナストーンの点検・交換・電気系統の安全確認などが含まれています。
メンテナンスには専門知識が必要な場合もあり、DIYが苦手な方には負担となることがあるでしょう。
また、サウナヒーターには消耗部品があるため、定期的なメンテナンスも必要です。

サウナを使い終わったら、少しだけ空焚きをして、中のベンチなどをしっかり乾燥させましょう。その後に換気扇を回したり窓を開けたりして、外の空気を取り入れながら乾燥を促すのがおすすめです。湿気をしっかり取り除くことで、カビの発生などを抑えられますよ。 期間についてはご自宅のサウナなら2年に1回、商業施設であれば1年に1回は専門業者によるメンテナンスを検討しましょう。サウナストーンも使っていくうちにだんだんとすり減ってくるので、定期的な点検が必要です。
一度設置したら変更が難しい
本格的な家庭用サウナは、設置後の移動や撤去が簡単ではありません。
重量があり、電気工事なども伴うため、設置後に「やっぱり不要」だと思っても、簡単に元に戻せない点は考慮しておきましょう。
もし設置後に不要になった場合は、専門業者に依頼して撤去する必要があり、追加費用が発生します。
周囲環境への影響
サウナを使用すると高温多湿の環境が生まれるため、周囲の温度上昇・湿気によるカビや結露の発生・木材からの香りが室内に広がるなど、周囲の空間にも影響を与える可能性があります。
特に屋内設置の場合、適切な換気や断熱対策が不可欠であり、湿気対策が不十分だと住宅全体にカビが発生するリスクもあるでしょう。
ボックス型の家庭用サウナを脱衣所やリビングなどに設置する際は、利用中に室内が暑くなる可能性もあります。

家庭用サウナは、どうしても湿気を含んだ空気が排出されますよね。そこでおすすめなのが、サウナを設置する壁に不燃材のパネルを貼ることです。 キッチンの横に貼ってあるようなツルっとしたパネルをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。こうすることで、水分が壁に浸透するのを防ぎ、カビなどの対策にもなります。通常のクロスよりも断然おすすめです! さらに、サウナの近くに換気口があると、湿気の排出がスムーズになり、より快適なサウナ空間を保てますよ。
水風呂の確保が難しい
本格的なサウナ体験に欠かせない水風呂ですが、自宅での確保は大きな課題です。
浴槽に水を張ることで代用できますが、温度管理が難しく、特に夏場は水道水の温度が高くなるので、20℃以下の水風呂温度を維持するのは難しいでしょう。
水風呂の温度を維持するチラーといった冷却装置を導入することで改善できますが、追加の設置費用と電気代がかかります。
また、浴槽を水風呂として使用する間、他の家族がお風呂に入れなくなる可能性もあるので注意が必要です。
火災などのリスク
サウナストーブは非常に高温になるため、適切な安全対策をしないと火災のリスクがあります。
そのため、日本の法規制に対応したPSEマークのある安全な製品を選ぶことが大切です。
認証を受けていない製品を使用して火災が発生した場合、保険適用外となるケースもあるため注意しましょう。
またロウリュの際にアロマオイルを使用する場合は、濃度が高すぎると発火の危険があるため、用法容量を守る必要があります。
使用前の準備に時間がかかる
家庭用サウナは商業用のものと比較するとストーブのパワーが弱く、温度が十分に上がるまでに30~50分ほどの時間がかかってしまうことがあります。
そのため、サウナでととのいたいと思ったとき、すぐに入れない点はデメリットと言えるでしょう。
施設のようにととのえない可能性
家庭用サウナのサイズや種類によっては、本格的な施設のように気持ちよくととのえないケースもあります。
例えば、ボックスタイプのコンパクトなサウナだと、圧迫感を覚えて心から楽しめない可能性があるでしょう。
1人用や2人用のサウナルームがスペース的に限界となる場合、広さを割り切れるかどうかが重要です。
家庭用サウナを選ぶ際は、広さや機能・性能などを把握したうえで選びましょう。
サウナ依存症になりやすい
サウナに毎日入れる環境があると、室温や水風呂の温度に慣れてしまい、サウナ依存症になるリスクが増加すると言われています。
高温のサウナで長時間我慢したり、冷たすぎる水風呂に入ったりすると、体が慣れてさらに大きな刺激を求めてしまうケースがあるためです。
光熱費がかかる
自宅サウナでは、施設利用料の代わりに光熱費がかかります。
大きなサウナルームを設置した場合には、出力の大きなヒーターが必要になるため、電気代も高くなる傾向にあるでしょう。

基本となる電気代(目安単価)は税込31円/kWhとなります。5.5kwのヒーター(KIP6)を3時間使用したと仮定した場合、5.5kwx3hx31円=511.5円 となります! 参考:電気公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 ※電気基本料金等は除く
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家庭用サウナの後悔を防ぐポイント
自分に合った家庭用サウナを選ぶ
家庭用サウナには、高温で短時間の発汗を促す乾式と低温でじっくり温まる湿式があり、それぞれ特徴が異なります。
また、ロウリュの有無や設置方法なども考慮し、自分に合った家庭用サウナを選ぶことがポイントです。
【関連記事】理想の快適なサウナ空間を作るための設計のポイント
【関連記事】サウナストーブ|ガス・電気・薪、3つの熱源別のメリット・デメリット
初期費用だけでなくトータルコストを考える
家庭用サウナを導入する際は、本体価格だけでなく、ランニングコストも考慮しましょう。
電気サウナの場合は月々の電気代がかかり、薪ストーブ型であれば燃料費や煙突の維持費が必要です。
また、サウナストーンの交換や清掃・湿度管理などのメンテナンス費用もあらかじめ把握しておきましょう。
長期的なコストを見積もることで、サウナの設置後に必要な費用も見えてきます。

目安としては 自宅サウナ「SOPO0909」の東京都内の場合 本体:160万 送料:8万 工事費:35万(電気工事含) 合計:2,040,000円 ほどになります。 ※東京都内一軒家 ※電気工事は2時側のみ
本格的なととのいを求めるなら設置場所や設備にこだわる
サウナの効果を最大限に引き出すには、温冷交代浴の環境を整えることが大切です。
水風呂を設置する場合、給排水設備や水温管理が重要になるでしょう。
また、外気浴スペースを確保し、リラックスできる椅子や日よけを用意すると快適さがアップします。
屋外設置の場合は、プライバシー対策や季節ごとの環境変化も考慮し、ストレスなく「ととのう」環境を作りましょう。
法規制に対応した安全な製品を選ぶ
家庭用サウナを選ぶ際は、安全基準を満たした製品であるかを確認することが重要です。
特に電気サウナの場合、電気用品安全法(PSE)適合マークが付いているかチェックしましょう。
また、薪ストーブ型であれば、煙突設置や燃焼管理が必要になり、消防法に適合する施工が求められます。
安全基準を満たした製品を選ぶことで、事故やトラブルを防ぐことができるでしょう。
適切なメンテナンス計画を立てる
サウナを長く快適に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
木材部分は定期的に乾燥させ、カビや腐食を防ぎましょう。
また、電気式サウナではヒーターや配線の点検、薪ストーブ型では煙突の清掃が必要です。床や壁の水滴もこまめに拭き取り、清潔な状態を保つことで、快適で安全なサウナ環境を維持できます。
屋内設置の場合は対策を行う
屋内にサウナを設置する場合、換気や湿気・断熱対策が重要です。
換気が不十分だと、結露やカビの原因になるので、排気・給気のルートを必ず確保しておきましょう。
また室温が高くなりすぎないよう、壁や天井に断熱材を入れると、周囲への影響を抑えられます。
防水処理や耐熱性のある壁材を使用し、建物のダメージを防ぎながら快適なサウナ空間を目指しましょう。

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搬入経路や組み立てスペースを事前に確認する
サウナを設置する際には、本体のサイズだけでなく、搬入経路や組み立てに必要なスペースも考慮しましょう。
ドアや階段を通れるか・部屋の天井高が十分かを事前にチェックすることで、スムーズに設置できます。
また、屋外設置の場合は、基礎工事が必要なケースもあるため、地盤の確認や施工方法についても計画的に進めることが大切です。
まとめ
家庭用サウナは、いつでも好きな時に利用できる魅力的なメリットがある一方で、費用や設置場所・メンテナンスなど、導入前にしっかりと理解しておくべきデメリットも存在します。
これらのデメリットを十分に理解し、対策を検討した上で、ご自身のライフスタイルや住環境・予算に合わせて慎重に導入を検討することが大切です。
後悔のない家庭用サウナライフを送るためにも、後悔を防ぐためのポイントはしっかり押さえておきましょう。
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