ロウリュを楽しめる電気式サウナストーブの選び方は?100V・200Vも徹底比較

「自宅にサウナを導入したいけど、電気工事の費用や手間が気になる…」 そんな風に悩んでいませんか? 
近年、自宅で手軽に本格的なサウナ体験を求める方が増えています。
特に、サウナの本場フィンランドの伝統的な入浴法であるロウリュは、サウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させることで体感温度と湿度を上げ、心地よい刺激とリラックス効果をもたらします。

この記事では、電気サウナストーブでロウリュを楽しむためのあらゆる情報を網羅的に解説します。
電気工事を抑えつつ手軽にロウリュを楽しめる可能性から、本格的なサウナ室に最適な高性能ストーブの選び方、安全性に関する注意点まで、詳しく紹介します。

ロウリュとは?

ロウリュとは、熱く熱せられたサウナストーンに水やアロマ水をかけ、蒸気を発生させるフィンランドの伝統的なサウナ入浴法です。
この蒸気が室内に充満することで、体感温度が急激に上昇し、発汗が促されます。
また、蒸気によって室内の湿度が上がり、肌の乾燥を防ぎ、息苦しさを軽減する効果もあります。

ロウリュの魅力は、単に汗をかくことだけではありません。
熱せられたサウナストーンに水をかけたときに発生する「ジュワーッ」という音、立ち昇る蒸気、そしてアロマ水を加えることで広がる豊かな香りは五感を刺激し、深いリラックス効果をもたらします。
まるで自然の中にいるような感覚に包まれ、日々の疲れから解放される至福の時間を体験できるのがロウリュなのです。
本格的なサウナ体験を目指すなら、ロウリュは欠かせない要素と言えるでしょう。

【サウナのことならSAUNA SELECTにお任せください】

サウナのすべてがここにある。
\ お気軽にお問い合わせください / 無料相談はこちら

電気サウナストーブのメリット

家庭用サウナの熱源として主流の電気サウナストーブは、その手軽さから多くの人に選ばれています。
近年、特にロウリュに対応した電気サウナストーブの人気が高まっていますが、その理由は一体何でしょうか?

手軽さと使いやすさ

電気式はスイッチ一つで起動し、温度調整も容易なため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
また薪ストーブのように、火の管理や煙の心配もありません。
温度調整やタイマー設定などもできる機種が、多く販売されています。

温度と湿度の調整が簡単

ロウリュを行うことで、電気サウナでありながら体感温度を上げ、心地よい湿度を作り出すことができます。
これにより、ドライサウナが苦手な方でも快適にサウナを楽しめます。
またサーモスタット機能により、設定温度を自動でキープしてくれる製品も多くあります。

メンテナンスの手間が少ない

薪ストーブのような灰の処理や煙突掃除が不要なため、メンテナンスの手間が大幅に軽減されます。
また、薪ストーブ用の薪を調達する手間やコストも必要ありません。

安全性

薪ストーブのような不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクが低く、安心して自宅でサウナを楽しめます。
また煙突やガス管の位置を気にせず設置できるため、より安全性の高い場所を選んで設置することも可能です。

これらの理由から、電気サウナストーブで手軽に本格的なロウリュを楽しみたいというニーズが高まっているのです。

電気サウナストーブのデメリット

一方で、電気サウナストーブにはいくつかのデメリットも存在します。

初期費用が高い場合がある

特に高性能な200Vのロウリュ対応ストーブは、本体価格が高額になることがあります。
また、専用の配線工事やブレーカーの設置が必要となり、別途費用と手間が必要です。

温まるのが遅い場合がある

特に100Vのストーブや出力の低い機種では、サウナ室が十分に温まるまでに時間がかかることがあります。
また断熱性の低いサウナ室では、外気の影響を受けて温まりにくくなるケースもあるでしょう。

消費アンペアが多い場合がある

同じ出力のストーブでも、100Vの方が200Vよりも消費アンペア数が大きくなるため、契約アンペア数によってはブレーカーが落ちやすいことがあります。
他の家電の消費電力も加味し、契約の変更を行いましょう。

ロウリュに対応した100Vの製品が少ない

日本で販売されている家庭用サウナストーブは基本的に200Vに対応しており、100Vでロウリュ対応のものは数が限られています。
そのため選択肢が少なく、購入費用も高くなる傾向があります。

これらのデメリットも理解したうえで、自身の予算や設置環境・求めるサウナ体験に合わせて最適なストーブを選ぶことが重要です。

電気サウナストーブでロウリュをする際の注意点

ロウリュに対応した電気サウナストーブが多く販売されている一方、非対応のタイプに誤って水をかけてしまう事例もあります。
ロウリュを想定して設計されていない電気ストーブに水をかけると、以下のような危険性があります。

  • 故障電気部品に水が直接かかることで回路がショートし、ストーブが故障する

  • 漏電・感電:水が電気系統に浸入することで漏電が発生し、感電する

  • 火災ショートや漏電が原因で、火災が発生するリスクも否定できない

ロウリュを行う際は、必ず「ロウリュ可能」と明記されている電気サウナストーブを選ぶようにしましょう。
また、ロウリュを行う際の水量や注ぎ方についても、製品の取扱説明書をよく読み、指示に従って安全に行うことが重要です。

安全にロウリュを楽しむための確認ポイント

電気サウナストーブを選ぶ際に最も重要なポイントの一つが、菱形PSEマークの有無の確認です。

PSEマークは、電気用品安全法に基づいて、製品が日本の安全基準に適合していることを示すマークです。
特にサウナストーブは、電気用品安全法において「特定電気用品」に分類されており、国内で販売する際には菱形のPSEマークの取得が義務付けられています。
菱形PSEマークのない製品は、日本の安全基準を満たしていない違法な製品であり、安全性が保証されていません。
このような製品を使用すると、故障しやすかったり、漏電や火災などの事故につながる危険性があります。
特にロウリュを行う場合は水を使用するため、安全性は最優先で考慮すべき事項です。

オンラインショッピングサイトや海外の輸入サイトで購入する際は、必ず菱形PSEマークがついているかを確認してください。
安価な輸入品の中には、PSE認証を受けていないものや、日本の電圧に対応していないものも多く存在します。
菱形PSEマークのない製品は絶対に購入しないようにしましょう。

100Vと200V別で自宅環境に合わせた最適な選び方

家庭用電気サウナストーブには、主に100Vと200Vの製品があります。
どちらの電圧を選ぶかは、自宅の電気環境や求めるサウナ体験によって異なります。

100V電気サウナストーブ

メリット

  • 電気工事が不要で、既存の100Vコンセントに挿すだけで使える製品が多い

  • サウナストーブ本体の価格が比較的安い

  • 設置が簡単で手軽に導入しやすい

デメリット

  • パワーが低くサウナ室が温まるまでに時間がかかる

  • 最高温度が低い製品が多く、本格的な高温サウナを楽しみにくい

  • 大きなサウナ室には向かない

  • ロウリュできる製品が少ない

  • 販売されている製品の種類が少ない

  • 同じ出力でも200Vより消費アンペア数が多く、ブレーカーが落ちやすい

200V電気サウナストーブ

メリット

  • パワーが高く、サウナ室を素早く高温にできる

  • 高い温度設定が可能

  • 大きなサウナ室にも対応できる

  • 多くの製品でロウリュが可能

  • 販売されている製品の種類が豊富

  • 同じ出力を得るのに必要な消費アンペア数が100Vよりも少ないため、ブレーカーが落ちにくい

デメリット

  • 設置には200Vへの電気変換工事や専用配線工事が必要となり、費用と手間がかかる

  • サウナストーブ本体の価格が100Vに比べて高額

自宅の電気設備や求めるサウナ体験のレベルを考慮して、最適な電圧のストーブを選びましょう。
本格的なロウリュと高温サウナを求めるなら、200Vのストーブがおすすめです。

200Vストーブの設置方法と費用

200Vの電気サウナストーブを設置するには、電気工事が必須です。
必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼して工事を行いましょう。
DIYでの電気工事は法律で禁止されており、感電や火災の危険性も高いため絶対に避けるべきです。

一般的な設置工事の流れ

  1. 専門業者への相談・見積もり:まずは複数の電気工事業者に相談し、見積もりを取りましょう。サウナストーブの種類や設置場所の状況を伝え、正確な見積もりを出してもらうことが大切です。

  2. 配線工事:分電盤からサウナストーブまで専用の配線を新設する

  3. 専用ブレーカーの設置:安全のため、サウナストーブ専用の単独ブレーカー(安全ブレーカーと漏電ブレーカーを兼ねたもの)を分電盤に設置する

  4. ストーブ本体の設置・接続:電気工事士がストーブ本体を設置し、配線と接続を行う

  5. 動作確認:設置後、正常に動作するか確認を行う

費用相場

配線工事の費用は、配線の距離や工事の難易度によって異なりますが、一般的には1万2千円~が目安となります。
ストーブ本体の価格に加えて、これらの工事費用も考慮して予算を立てる必要があります。
サウナの専門商社では、サウナストーブ導入の費用や電気工事について相談が可能なので、気軽に問い合わせてみると良いでしょう。

保証とアフターサービス

電気サウナストーブは長く使うものだからこそ、保証内容やアフターサービスの充実度も重要な選択ポイントとなります。

  • 保証期間:製品によって保証期間は異なります。一般的には1年間の保証が付いていることが多いですが、メーカーや製品によってはより長い保証期間が設定されている場合もあります。

  • 保証内容:保証期間中に製品に不具合が発生した場合の修理や交換の条件などを確認しましょう。

  • アフターサービス:修理やメンテナンスの対応、部品の入手性などを確認しておくと、万が一の故障時にも安心して対応できます。国内にサポート体制があるメーカーや、専門の販売店で購入すると、アフターサービスを受けやすいでしょう。

購入前に保証内容やアフターサービスについてしっかりと確認し、安心して長く使える製品を選びましょう。

販売店選びのポイント

電気サウナストーブを購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことも非常に重要です。

  • 専門知識サウナに関する専門知識を持ったスタッフがいる販売店では、製品選びの相談に乗ってもらったり、設置に関するアドバイスを受けることができます。

  • 豊富な品揃えさまざまなメーカーや種類のストーブを取り扱っている販売店であれば、自分のニーズに合った製品を見つけやすいでしょう。

  • アフターサービス購入後のサポート体制が整っている販売店を選ぶと、万が一の故障時にも安心して対応してもらえます。

  • 口コミや評判実際に購入した人の口コミや評判を参考に、信頼できる販売店を選びましょう。

  • 実店舗の有無実店舗がある販売店であれば、実際に製品を見たり、動作を確認したりできる場合があります。

サウナの専門商社など、専門知識を持った信頼できる販売店で購入することで、安心して理想のサウナストーブを選ぶことができるでしょう。

まとめ

この記事では、電気サウナストーブでロウリュを楽しむための基礎知識や選び方・注意点などを解説しました。
自宅で手軽にロウリュを楽しめる100Vストーブ、本格的な高温と蒸気を実現する200Vストーブなど、さまざまなタイプが販売されています。
安全にロウリュを楽しむためには、PSEマークの確認を忘れずに行い、取扱説明書をよく読んで正しく使用することも重要です。
予算やサウナ室の広さ、そして求めるサウナ体験のレベルに合わせて、最適な一台を見つけましょう。

さあ、あなたもこの記事を参考に、理想の電気サウナストーブを手に入れて、自宅で最高のロウリュ体験を実現してくださいね!

【サウナのお悩みはSAUNA SELECTへご相談ください】

SAUNA SELECT
  • 日本全国の100以上の有名サウナ施設をプロデュース
  • 世界最良の保証と充実の在庫
  • ご自宅に合わせてオーダーメイドでの製作も可能
  • 日本で唯一のハルビア直営総代理店
\ お気軽にお問い合わせください / 無料相談はこちら

TOPICS

サウナの効果とは?メリット・デメリットや健康効果について解説
正しいサウナの入り方とは?初心者や上級者が押さえるべきマナーも紹介
サウナで消費カロリーを高める方法とは?ダイエット効果や痩せるポイント
サウナハットの効果とは?帽子をかぶる理由と使い方のポイント
風邪の時にサウナはやめたほうがいい?予防や効果についても解説
塩サウナとは?メリットや入り方・注意点をご紹介
自宅サウナの設置費用は?メンテナンスやリフォーム費用も解説
家庭用サウナのメンテナンス方法とは?長く楽しむためのお手入れ方をご紹介
家庭用サウナでカビが発生した際の清掃方法は?メンテナンス時の注意点も解説
家庭用サウナを買ったあと生活はどう変わる?購入の動機やメリット・後悔しない選び方をご紹介
サウナストーンの種類と選び方
サウナは何セットがベスト?ととのうために必要な時間や効果的な入り方
サウナに向いていない人の特徴は?楽しむための工夫をご紹介
サウナで疲れる原因とは?疲労回復効果を高める入り方・対策を解説
筋トレ後のサウナにはどんな効果がある?メリットや注意点を解説
サウナによる体臭への効果とは?においの原因やととのった後の対策を解説
サウナは毎日入ってもいいの?効果やデメリットをご紹介
ロウリュを楽しめる電気式サウナストーブの選び方は?100V・200Vも徹底比較
サウナストーンとは?種類や購入できる場所、積み方やお手入れ方法まで解説
サウナストーブのメンテナンスは必要?快適で安全なサウナ体験を長く楽しむポイント
賃貸マンションでも自宅サウナは楽しめる?設置する際の注意点や選び方も解説
自宅サウナを極める!快適度を上げるグッズをご紹介
お風呂サウナのやり方は?家で手軽に楽しむ方法や注意点も解説
自宅サウナの水風呂はどうする?チラーのアイデアや重要性を解説
家庭用サウナのデメリットは?後悔を防ぐポイントもご紹介
自宅サウナを設置する際の費用相場とは?家用サウナの種類と魅力も解説
サウナストーブの最適なスペックの選び方
理想の快適なサウナ空間を作るための設計のポイント
サウナは人と人を繋げてくれる最高のツール 森實敏彦 × ととのえ親方
ストーブへのこだわりがサウナ体験を変える! ガス・電気・薪、3つの熱源別のメリット/デメリット
日本に存在する3種類のサウナ。その違いと歴史とは?
自宅サウナが 「わが家」を世界一幸せな場所にする 足立紀生 × ととのえ親方
夢のホームサウナ 田中律子 × ととのえ親方
【一問一答!】ととのえ親方に聞いた「サウナに関する29の疑問」
サウナストーブを買うときに絶対にチェックすべき「PSE」とは?
徹底解説!世界の「主要サウナヒーターメーカー」5選
「日本サウナの現在と未来」ととのえ親方xハルビアジャパンCEO笠間聖司
【ととのえ親方 x サウナ師匠 】サウナの魂・ロウリュとは?
今さら聞けない「フィンランド式サウナ」とは?