家庭用サウナのメンテナンス方法とは?長く楽しむためのお手入れ方をご紹介

家庭用サウナを設置することは、自宅で手軽にリラックスできる空間を手に入れる素晴らしい方法です。
しかし、その快適さを長く維持し、故障などのトラブルを未然に防ぐためには、適切なメンテナンスが不可欠です。 
本記事では、家庭用サウナの具体的なメンテナンス方法や重要性などについてまとめていますので、参考にしてみてください。

家庭用サウナにメンテナンスが必要な理由

家庭用サウナはその性質上、高温多湿という特有の環境で使用されます。
このような環境下では、機器の性能維持・衛生面の確保、そして安全性の確保のために、定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期的にお手入れをすることで、木材の劣化や電気系統のトラブルを防ぐ効果だけではなく、結果としてサウナの寿命を延ばすことにもつながります。
また、清潔な状態を保つことは、快適なサウナ空間を維持するためにも非常に重要な項目です。

家庭用サウナのメンテナンスを怠ると起こりうる問題

カビやバクテリアの繁殖

高温多湿の環境はカビやバクテリアにとって理想的な繁殖場所となり、不快な臭いや健康上のリスクを引き起こします。
カビは20〜30度・湿度60〜80%の環境で最も成長しやすく、サウナの使用後、温度が下がる際にカビが生えやすい状態になります。
また、汗やロウリュの蒸気による湿度の急上昇・密閉空間による湿気の滞留・木材への湿気吸収などもカビ繁殖を促進します。

木材の劣化

汗や水分が木材に染み込むことで、木材に悪影響を及ぼす可能性があります。
これにより、サウナ内の見た目が損なわれるだけでなく、構造的な問題を引き起こす恐れもあります。
また、カビの繁殖や木材の劣化を促進させる湿気がこもりやすくなるため、換気不良にも注意が必要です。

電気系統のトラブル

湿気は、漏電やショートを引き起こし電気系統の故障につながるだけではなく、最悪の場合火災の原因にもなりかねません。
また、機器の効率が低下し、電気代が上昇する可能性もあります。

サウナストーンの劣化

ストーブで熱せられ、ロウリュによって急激な温度変化にさらされるサウナストーンは、ひび割れや破損することがあります。
また、劣化したストーンはサウナの性能を低下させる可能性があります。

温度計・湿度計の誤差

機器の精度が低下すると、サウナの温度や湿度を正確に把握できなくなり、安全かつ快適な利用ができなくなる可能性があります。
これらの問題を放置すると、サウナ全体の寿命が短くなり、早期の買い替えが必要になる可能性があります。

このような問題点が生じないようにするためには、メンテナンスが必要です。
今回は、メンテナンス方法を
・定期的なメンテナンス
・カビ対策
に区分して、説明していきます。

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家庭用サウナの定期的なメンテナンス方法

常に快適で安全性が確保できた状態を保つためには、定期的なメンテナンスだけではなく、日常的なお手入れや使用時の確認が必要です。
また、十分な手入れをすることで、電気設備の故障を防ぐことにもつながります。
しかし、日々の使用時に意識したいことや、定期的に行いたい掃除方法などにはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的に紹介しますので、参考にしてみてください。

家庭用サウナ使用時のメンテナンス

サウナを使用した後は、必ずドアや窓を開けて十分に換気を行い、室内にこもった湿気を取り除きましょう。
これにより、カビの発生を抑えられます。
また、壁や床・ベンチなどに付着した汗や水滴は、乾いた布やタオルで丁寧に拭き取り、水分を残さないよう心がけることも大切です。
サウナマットやタオルを敷いて使用することで、汗が直接木材に付着するのを防ぎ、メンテナンスの手間も軽減できます。
使用したタオルはその都度洗濯し、常に清潔なものを使用するようにしましょう。
さらに、サウナストーンの周囲に落ちた小さな破片を取り除くのも忘れてはいけません。
ロウリュを行った後は、使用した水が残っていれば拭き取るか、長期間使用しない場合はそのまま置いておくことで、木材の急激な乾燥を防ぐ効果もあります。
また、サウナの故障を防ぐためには、使用前後の確認が欠かせません。

使用前の確認

・サウナ内の清潔さを確認し異臭や異物がないかチェック
・ベンチや床に破損がないかを確認
・電源を入れた際異常な音や臭いがしないか耳や鼻での確認も忘れずに

使用後の確認

・サウナ内に忘れ物がないか確認し水分は拭き取る
・電源が確実に切れているかを必ず確認
・使用したタオルやマット・ロウリュ用の水などを片付ける

快適な環境を保ちつつサウナを故障させないためにも、使用前後の確認や掃除を徹底しましょう。

週ごとのメンテナンス

床や壁・ベンチなどを中性洗剤で軽く洗い、しっかり乾燥させることが重要です。
とくに木材は水分を含みやすく、カビの原因になるため、水拭きの際は固く絞った雑巾を使用しましょう。
同時にサウナストーンの状態も確認し、ひび割れや破損がないかチェックします。
必要に応じて位置を調整したり、破損したものは取り除いたり交換したりましょう。
半年に一度程度、サウナストーンを取り出して水洗いし、風通しの良い日陰で乾燥させると長持ちします。
また、換気扇が正常に動いているか、ドアの開閉がスムーズに行えるかも確認しましょう。

月ごとの点検と清掃

サウナ内の隅々まで入念に掃除し、見落としがちな場所も丁寧に確認します。
浴槽のタイルなども、水風呂の廃水を再利用して清掃するのも一案です。
さらに、コードやプラグの破損や劣化・接続部分の緩みがないか電気系統も点検し、ヒーターの動作確認も行いましょう。
温度計や湿度計も定期的にチェックし、表示に異常がないか確認することが重要です。
また、サウナストーンもこのタイミングで詳しく状態を調べ、1年を目安に交換することを習慣づけておくと安心です。
もし、チラー付き水風呂を併設している場合は、濾過装置のヘアキャッチャーも月に一度程度清掃し、溜まった髪の毛や埃を取り除きましょう。

電気トラブルを防ぐためのメンテナンス

コードやプラグは、破損・劣化や接続部分の緩みがないかを定期的に確認し、異常があればすぐに対処することが求められます。
また、サーモスタットが正常に機能しているか、温度設定が適切かも重要なポイントです。
必要以上に高温に設定すると電気代が余計にかかるだけでなく、機器への負担も増すため、適切な温度を保つよう心がけましょう。
さらに、水分と電気は相性が悪いため、電気系統に水がかからないよう十分に注意し、ロウリュの際もストーブに水をかけすぎないよう配慮することが大切です。
もしも異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、専門家に相談することをおすすめします。
これらの対策を徹底することで、サウナの安全性を高く保てるでしょう。

家庭用サウナのカビ対策

高温多湿というサウナ特有の環境は、カビの発生を招きやすい傾向にあります。
カビの発生が加速すると、不衛生な状態や不快な臭いの原因になるだけでなく、健康への被害もでかねません。
また木材を侵食させ、サウナの寿命を縮める可能性もあるため、適切なカビ対策が必要です。
そこで、カビの少ない清潔なサウナ環境を維持し、快適に使用するための具体的な対策をご紹介します。

換気と乾燥

高温多湿の環境ではカビが繁殖しやすいため、常に注意が必要です。
まずは、使用後の徹底的な換気と乾燥を習慣づけましょう。
ドアを開けて自然乾燥させたり、サーキュレーターを利用して空気を循環させたりするのも効果的です。
しかし、除湿器や衣類乾燥機で急激に湿度を下げると、木材が反ったり割れたりする恐れがあるため注意しましょう。
また、木材に使用できる防カビスプレーを定期的に使用するのもおすすめです。
さらに、防カビ効果のある表面処理を施すことで、カビの発生を防げます。

サウナ内の環境を整える

ベンチにタオルを敷くことで汗や皮脂の染み込みを防ぎ、カビの発生を抑える効果が期待できます。
使用したタオルは濡れたままで放置せず、洗濯することを心がけましょう。
また、取り外し可能なベンチやすのこは、年に数回天日干しをすることでよりきれいな状態を保てます。
さらにサウナを選ぶ際には、木材の品質や清掃のしやすさに注目することが重要です。
例えば、床のすのこが取り外せる構造や、割れにくい国産木材を使用した製品を選ぶと、カビ対策がしやすくなります。

カビ発見時の対応

カビは早期発見・早期対処が基本です。
もし見つけた場合は、中性洗剤と柔らかいブラシで優しくこすり洗いし、その後しっかり乾燥させましょう。
ただし、硬いブラシを使用すると木材に傷がつく恐れがあるため注意が必要です。
また、塩素系のカビ取り剤も木材には使用できず、臭いが残るため注意しましょう。
人体に安全で木材に適したカビ取り剤を選ぶことが、大切です。

定期的にサウナのメンテナンスを行うメリット

家庭用サウナの定期的なメンテナンスは、快適で安全なサウナライフを送る上で非常に重要であり、以下のようなメリットがあります。

清潔・衛生を保つことで利用者の満足度が上がる

定期的なメンテナンスは、サウナ室内を清潔かつ衛生的に保ち、利用者の満足度向上につながります。
家庭用サウナは高温多湿な環境であるため、カビやバクテリアが繁殖しやすい状態です。
メンテナンスを怠ると不快な臭いの原因となり、健康上のリスクを高める可能性があります。
しかし、定期的にメンテナンスを行うことで、清潔な環境を保てます。
そうすることで、利用者に「安心・快適」な印象を与え、よりリラックスした時間を過ごせるでしょう。

サウナの性能・寿命を最大限に引き出せる

定期的な手入れは、家庭用サウナの性能を維持し、寿命を最大限に引き出してくれます。
とくにヒーターの点検を行うことで、温まり方のムラを防ぎ、常に快適なサウナを楽しめます。
また、不具合の補修や交換などの対応を早めに行うためにも、定期的にメンテナンスが欠かせません。
サウナを長く快適に使用できるようになるのも、メンテナンスを行うメリットの一つです。

トラブルを予防することで結果的なコスト削減につながる

不具合に気が付かず放置してしまうと、大きな故障を引き起こすリスクも高くなります。
トラブルを最小限に抑えたり予防したりするためには、定期的なメンテナンスで小さな不具合を早期発見し対応することが大切です。
とくに電気系統の定期的な点検は、ショートや火災といった重大なトラブルのリスクを大幅に減らせます。
また、機器の効率低下を防ぎ、電気代の上昇を抑制する効果も期待できます。
定期的なメンテナンスにはかかる費用がかかるものの、結果的に早期の買い替えや修理代などの大きな出費を避けられるでしょう。

専門家のメンテナンスは必要?

日常的なメンテナンスは自分で行えますが、専門家によるメンテナンスも定期的に行うことをおすすめします。
利用者では気づきにくい問題点を発見してくれるため、適切な対処を行えるのは専門家ならではです。
とくに、電気系統の詳しい点検や木材の専門的なチェックなどは、専門知識が欠かせません。
また、サウナストーンの交換やヒーターの効率チェックなども、専門家に任せると安心です。
年に1〜2回程度のペースでメンテナンスしてもらうのがおすすめなため、サウナを購入する場合は、販売だけでなくメンテナンスまで対応してくれる事業者を選ぶと安心です。

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まとめ

家庭用サウナのメンテナンスは、快適で安全なサウナライフを楽しむために非常に重要です。
日々の簡単なケアから、週単位・月単位の点検、そして専門家による定期メンテナンスまで、それぞれの重要性を理解し実践するようにしましょう。
適切なメンテナンスにより、サウナの寿命を延ばし、安全性を高め、長期的にはコスト削減にもつながります。
メンテナンスを面倒な作業と捉えるのではなく、愛用のサウナをケアする大切な時間だと考えれば、より楽しく取り組むことができます。
快適なサウナライフを長く楽しむためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

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